【習うより慣れよ】Web制作スクールに通ったが失敗した話

Web制作会社でWebディレクターとして働いているaoと申します。

異業種からWeb業界に転職する際、社会人向けのスクールに通ってWeb制作の基礎知識を身に付けて転職を行いました。

支払った金額はおよそ80万円。決して安くはない自己投資でした。

支払った結果、個人的には「こんなに支払う必要は無かった。」と感じました。

その理由についてご紹介します。

そもそもWeb制作のスクールってどんなところ?

まず、私が通っていたWeb制作のスクールは専門学校などと異なり、社会人をはじめとするWeb制作に興味を持つ初心者たち各々の興味関心に見合ったコースを選択して、数カ月ほどの期間をかけてカリキュラムをこなしていく通学型のスクールです。

adobeのソフトの使い方や、Webサイト制作の流れなど基礎的な講義から、デザインや実装における少し踏み込んだ話も講師が丁寧に教えてくれ、質問することも可能という体制でした。

実際に学習し始めて感じたことですが、カリキュラムを受けるだけでは出来るようにはなりません

当たり前ですよね。

学校の勉強も、授業を受けるだけでテストで100点を取れるようにならないから復習したりテスト勉強したりするわけで、Webのスクールも何となくツールの使い方や流れが分かったところで、現場で使い物になるわけではありません。

自分で時間をかけて色々と制作することで身についていくことばかりです。

スクールで教えている情報は調べれば大体わかること

しかも、今になってみればスクールで教わった内容は書店で数千円も払えば購入できるテキストと大差ない内容のことばかり

もちろん教科書の内容を講師に質問できるなどのメリットはあるものの、実際に手を動かして制作しつつ、不明点を検索して解消するという流れが大半なんです。

そこでふと思ったんです。

「スクールに通うメリットってなんだろう」と。

スクールに通う最大のメリット

メリットは以下の2点だと思っています。

・「何を勉強すればいいかわからない」という段階をフォローしてくれる
・詳しい人に質問することができる

はじめのうちは、何から手を付けてよいのかわからないことが多いと思いますので、詳しい人からフォローしてもらえるのは有り難かったです。

また、制作をしつつ不明点があったときに質問をすることができる環境は最大のメリットだったと思います。

ただし、実際にWeb業界で7-8年働いて感じることがあります。

それは、この2点のためにスクールに通う必要はないよね、ということ。

Web業界の玄関は常に開かれている

Web業界は慢性的に人手不足の業界です。

未経験採用を積極的に行っている会社もありますので、スクールなどへ通わずに転職活動をする選択肢も全然ありだと思います。

採用していただければ、業務を通して少しずつWeb制作について学習でき、周囲の詳しい先輩方に相談することも可能です。

Web業界をあまり知らない状態で転職活動を行う場合、事前の下調べをする意味でもエージェントを利用することがお勧めです。

未経験者採用を積極的に行っている会社はどんなところがあるのか、そもそもWeb業界にはどんな職種があるのか、などわからないことが多々あると思いますが、Web業界を専門にしているエージェントは複数社ありますので、どこに相談しても内部事情を色々と教えてくれますので勉強になりますよ。

過去に記事をまとめておりますので参考としてご覧いただければ幸いです。

未経験で転職する際に事前学習は不要なのか?

とはいえ、全くのゼロ知識で転職活動をしても受かりにくいのも事実です。

転職活動の際に事前学習の有無による面接官の印象は大きく変わります。

実際に私が面接する際、熱意はあるものの自主的に事前学習を行わない方々とお話しすると「どこまで本当に努力できるのだろう」と感じてしまいます。
入社してみても自主的に努力を重ねなければ実力はつかない世界のため、未経験ながら調べつつデザインを制作してみた人やWebサイトを制作してみた人たちとお会いすると非常に好感を持つことができ「採用しても引き続き努力してくれそうだ」と感じることができます。

まとめ

今回の記事でお伝えしたいことは、習うより慣れよ、という事です。

大金をはたいてスクールに通うよりも、テキスト購入したり無料で受講できるオンラインスクールで基礎を学び、自主的に簡易的なページでもいいから作成して、エージェントに登録し、未経験採用を積極的にしてくれる会社に飛び込んでしまったほうが圧倒的に金銭的にもメリットがあり、成長スピードも速いです。

皆さんが同じ失敗をしないことを祈っています。