大企業にうんざりしている人へ!私が大企業を辞めた3つの理由

私が大企業を辞めた3つの理由

Web業界で会社員として働いているaoと申します。

私は過去にご縁があり、業界シェア国内一位のメーカーに勤めていました。

6年近く勤めましたが、最終的には退職を選択しました。

 

働いたからこそ見えてきた、大企業ならではの苦労などがあり、それが自分には受け入れられませんでした。

その後、ベンチャー企業、中小企業へと転職したきっかけにも繋がっており、現在は個人的に満足した働き方ができています。

 

今回は、大企業に勤めてみて私の価値観に合わなかったと感じたポイント3点についてお話しします。

現在大企業にお勤めの方、もしくは転職・就職を検討されている方の参考になれば幸いです。

年功序列制度

評価の仕組みとして、いわゆる年功序列を採用している企業でした。

最近では、外資系企業のように実力主義の企業も増えてきているかもしれません。

ただし、私が勤めていたのは昭和初期に日本で生まれ・育ってきた企業で、終身雇用を前提とした考えで給与体系や評価制度が導入されていました。

 

その企業に勤める方々に対して

「なぜそこで働きたいか」

と問えば、ほとんどの方が

「安定した生活を送りたいから勤めている」

と答えるような企業です。イメージとしては公務員に近いかもしれませんね。

 

リストラや早期退職の募集もなかったため、先行き不透明な昨今において、先々の生活設計を立てやすく、基本的にはその生活設計通りに行くであろうという安心が持てるような企業でした。

 

ただし、安定しすぎているが故に、働く人々は仕事に対してのモチベーションはほとんどありませんでした

指示されたこと、最低限のことはするが、それ以上の努力はしない。

なぜならば、努力をしなくてもそこそこ年収は上がるし、努力をしてもたかがしれている。

それならば、最低限のことだけやっていればいい、という姿が非常に多くの人たちに見られました。

 

人生において、嫌でも長い時間関わることになる仕事を

そんなモチベーションの人たちと一緒にすることは、当時の私には耐えられませんでした。

もちろん、そのような環境の中でも熱心に取り組まれている方もいらっしゃいます。

ただし、大企業であれば自身の意思とは関係なく配置転換があり、異動とともに働くメンバーもガラッと変わってしまい、辛い数年間を送ることも・・・。

 

実際に転職して実感しましたが、実力や成果に対して報酬が反映される仕事の方がモチベーションが高い人たちが多い印象を受けています。

その分、成果が出せなければ報酬が少ない時があるなどシビアな面もありますが、モチベーションが高い人たちに囲まれている環境の方が私にはあっていたと感じます。

新しいことを取り入れにくい。時間がかかりすぎる。

大きな組織であればあるほど、何かを変えようとすると時間がかかります。

それは、決済者が多いことと、大企業ならではの考え方に起因していると思います。

 

決済者が多いことで、何か新しいことを導入する際、非常に多くの人たちへ説明・承認してもらう必要がありました。

課題解決のためには、何かを試してもすぐ解決しない場合もあり、トライアンドエラーをしたいのにそれができない。

時間がかかりすぎるという経験は非常にストレスに感じました。

 

また、考え方については「より良くしていこう」という発想よりも「現状を維持しよう」という方が多い印象でした。

確かに、新しいことを取り組む際は多少のリスクが伴うため、決済者の方が

「成果が出るかもわからないのにリスクをとる必要があるのか?それならば現状維持で良いだろう」

という気持ちもわからなくはありません。

それでも、より良くするための取り組みをしなければ、現状維持は停滞ではなく、他の企業との距離を離されて徐々に衰退していくことになるのだと感じていました。

 

継続すべき対象、常に見直していくべき対象はそれぞれどのようなことなのか。

経営層だけではなく、各管理者レベルにまで浸透していれば、上記のようなモヤモヤは感じないのかもしれませんが、組織が大きければ大きいほど難しいのだと思います。

形式化する会議やイベント

「この会議、意味あるんですか・・・」

「土日なのに強制参加のイベントってなに・・・」

こんなことは日常茶飯事。

参加者の大半も興味がないし、意味をあまり感じないような形式化した会議やイベントが横行していました。

「替えがきかない自分の人生の貴重な時間を無駄にしたくない」

という気持ちが強かった私は、転職活動の際に

・会社主催のイベントが多いのか
・会議はどのように開催されているのか

も確認するようになりました。

大企業が悪いわけではなく、自分の価値観に合うかどうか。

私にとってはストレスが多かった大企業ですが、当時の同僚は今も勤め続けていますし、仕事に重きを置くのではなく、「仕事は生活基盤を作るための収入源。趣味や家族にお金を使う!」と割り切ることで折り合いをつけられている人もたくさんいるみたいです。

自分にとって、重要なことは何なのか。

そのために何を犠牲にできるのか。

それらが明確になると、いわゆる「大企業病」と呼ばれるような企業体質と折り合えるかもしれませんし、多少のリスクをとっても小さな組織で働いた方が良いと判断できるようになるかもしれません。

 

私の場合は、小さい組織で実力評価される企業であるだけでなく、コロナ渦になるよりも以前に在宅勤務をしたいと感じていました。

それが叶えられる選択肢の1つとして、Web業界があると思い、転職先として選びました。

経験談については別の記事でまとめておりますので、合わせてご覧いただければうれしいです。