Web制作会社でWebディレクターとして働いているaoと申します。
社会人歴は約14年。
2回の転職で年収280万円から800万円まで増やすことができました。
特別なスキルや学歴があったのかと言われれば、そんなことはありません。
最終学歴は高卒。はじめに勤めたのは製造業で工場勤務。
そこから未経験でWeb業界に転職をして、4つのことに取り組んで年収を上げることができました。
「給料を上げたい」と思っていても、何をすればいいのかわからないという皆さんのヒントになれば幸いです。
年収を上げるために取り組んだこと
・何ができれば年収いくら位の人材になれるのか知る
・キャリアパスを作成し投資期間を設ける
・自分の能力を求めている会社に転職する
・給与交渉をする
何ができれば年収いくら位の人材になれるのか知る
私が初めに取り組んだことは、自分が得たい年収の方々はどのような仕事をしていて、どのような会社に勤めているのか調べることでした。
がむしゃらに努力するよりも、明確なゴールがあった方が努力しやすく、モチベーションを維持しやすいと考えたからです。
皆さんは同じ業界内で働いている他の方々の年収をある程度ご存じでしょうか。
私はWeb業界に転職する際、まったくと言っていいほど年収の相場観について理解がありませんでした。
そのため、求人票を大量に読むことで相場感について理解を深めるようにしました。
求人票で得られる情報はとても面白く、以下のような点が挙げられます。
・業界や業界内で展開されているサービス、どのような職種の人たちが存在するのか勉強になる
・市場においてどのようなスキルを持つ人材が求められているのかを理解するきっかけになる
・どのようなスキルを持っているとどのくらいの年収になるのかイメージできるようになる
私は引っ越しを検討するわけでもないのに物件情報を見ることが好きなのですが、求人票を大量に読んでいく行為はそれに近いと感じています。
物件情報も、対象とするエリアを絞って様々な物件を見たり、お店の場所や再開発予定、事件発生率などを調べると相場感が見についてきますが、同じような感覚だと思います。
求人票もスマホ片手で調べられる情報のため、空いた時間でご覧いただくことで、次第に相場感を身に付けることができるはずです。
また、物件情報における不動産屋がいるように、転職の場合でも業界に精通した転職エージェントが存在します。
不動産屋が各物件の細かな状況や、駅周辺環境、相場感に強いのと同様に、転職エージェントは業界において求められているスキルや年収相場、勢いがある企業等の情報に強いため、ある程度自分自身で情報を調べられたら転職エージェントを利用して情報を得てみることをおすすめします。
転職エージェントによって強い業界が異なりますので、複数のサービスを利用してみると自身と相性がよいエージェントを見つけられるかと思います。
私は4社ほど登録をして、各社と面談をしたうえで相性が良かったエージェント2社に絞って転職活動を進めていきました。
最終的には以下のエージェントにお世話になりました。Webや広告系に強い転職エージェントです。
面談は無料で受けられます。よろしければ参考にしてみてください。
キャリアパスを作成し投資期間を設ける
業界の年収相場に詳しくなった後、次に取り組んだことはキャリアパスの作成です。
・自身が求める年収を設定
・その年収に到達するためには今何が足りないのかを洗い出す
・自身に足りないことを身に付けるためには、どのような会社、ポジションで経験を積むことが近道なのか整理
ここまでまとめることができれば、キャリアパスは概ね作成することが出来ているはずです。
さらに、私がキャリアパスの作成の際に注意した点は投資期間を設けることです。
私にとっての投資期間とは、最終的に自身が求める年収に到達するためのスキルをスピーディーに身に付けられるのであれば、一次的に年収が下がったとしてもOKという考え方です。
転職は年齢が上がれば上がるほど困難になっていきます。
採用を行う会社側としては、若い人材の方が長期的に貢献してくれる可能性が高いと判断して採用される可能性が高くなります。
また、応募者側も年齢が上がれば家族が増えて仕事に重きを置くことが難しくなったり、転職活動を行うモチベーションを維持できない可能性があると考えられます。
そのため、私は自己投資と割り切って年収が低くても様々なことを身に付けられると判断し年収280万円のベンチャー企業に転職を行いました。
その際に得た人脈、培った経験・スキル等によって、次の会社へ転職する際は約2倍の年収で転職をすることができました。
自分の能力を求めている会社に転職する
ベンチャー企業から別の会社へ転職をする際に注意したことは、自分の能力を求めている会社に転職することでした。
企業の大小よりも、自分のことを最大限評価してくれる会社に身を置いたほうが年収が上がりやすく、さらに発言権も大きくなるはずです。
どのようなスキルがあれば年収が高くなるのか、という点で個人的な意見ですが30代以上の転職においてマネジメント経験の有無は重要と判断しています。
30代であればプレイヤーとして業務ができることは当たり前。
そのうえで若年者の育成・管理がどれだけできるかという点を組織は評価してくれるため、私は出来るだけ若いうちにマネジメント層の経験を持ちたいと考えて行動をしました。
給与交渉をする
周りの友人・同僚と話した時、驚いたことがあります。
それは、上司と給与交渉をしたことがない人が大半だったからです。
多くの人は、年収は周りが査定するもので自分自身はその評価に従うという姿勢だという事を知りました。
私は、大きなプロジェクトで成果を上げ、現在の年収以上の働きができるようになったと感じる際は、上司と場を設けて面談をして頂くようにしています。
会社に所属していれば、その会社ごとのルールで給与査定が行われていると思いますが、給与査定を待たずに給与交渉を行うことはアリだと思っています。
マネジメントをする立場になり一層感じますが、会社の成長にとって優秀な人材を会社に留めつつ、モチベーションを維持することは非常に重要です。
会社にいてほしい人材が何を求めてその会社にいるのか、という点が高年収ということであればマネジメントする側としては非常にわかりやすいです。
相場から逸脱していなければ、年収の見直しをすることで引き続き会社に貢献をしてもらうことができます。
ただし、大前提として会社にとって必要な人材になっているのかという事を見極められることが重要です。
以前よりも成長した実感はあるものの、市場において自身の能力が年収としてどれほどの評価がされるのか、自信がない方は転職エージェントとの面談をお勧めします。
転職エージェントは、スキルや経験・年齢などの情報からどれくらいの年収で取引できる人物なのかを見極めることが仕事です。
しかも求職者の立場であれば無料で見極めてくれるのですから、利用しない理由はないです。
平均年収が高い業界に転職すれば年収が増えるのか?
今後衰退していく業界よりも、ポジティブな要因が多い場所に身を置いていたほうが年収が増える可能性は高まると思います。
衰退してしまう業界に身を置きつつ年収を上げることは容易な事ではありません。
業界売上高や規模が縮小していくということは、皆さんの収入の資源も縮小することを意味しています。
好きな仕事で年収を上げられることが理想ですが、本業は別の仕事をして副業で好きな仕事をするといった方法もありますし、過去の経歴を活かして別の業界で間接的にかかわる働き方もあります。
私は製造業に元々興味があったため一社目に選んだという背景がありますが、会社が大きすぎると年功序列の色が強く若いうちから年収が上がりにくいということを実感しました。
そのため、年齢や学歴よりも実力で評価される業界・会社で働きたいという想いを抱き、自身が活躍できる場を調べてフィットさせていく努力をしました。
まとめ
私の場合、転職ありきでキャリアパスを作成しているため、現在の会社に留まりながら収入を上げていきたい方には参考にしにくいかもしれません。
ただし、先行き不透明感のある昨今、一つの会社でしか通用しないスキル・経験を伸ばしていっても会社は将来を保証してくれるわけではありません。
そのため、いつどんなことが起こってもよいように、自身の市場価値を高めることを意識しながら行動していきましょう。