【給料・お金】Web業界の給料の相場感

Web制作会社でWebディレクターとして働いているaoと申します。

Web業界で働いている人たちが実際にどのくらいの給料を得ているのかご存知でしょうか。

すでに業界内で働いている人たちでも、同僚の給料までは細かく把握はしていないと思いますし、他の業界の方々は想像をすることも難しいかと思います。

私は、マネージャーとして部下の給料査定を行ったり、前職では人材エージェントの部門と共に業務を行った経験があるため、一般的なディレクターよりもWeb業界内の給料相場などに明るいと思います。

そのため、この記事ではどのくらいのスキルの人が、いくらくらいの給料をもらっているのかご紹介していきます。

今回ご紹介する情報が、これからWeb業界で働くことを考えている人や、Web業界で働いていても給料を上げるためにどうすれば良いか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

前提

給料の相場感についてご紹介する前に、前提となる考えをご説明します。

商流が上位に行くほど基本となる給料は高くなりやすい

商流とは、主に取引の流れを指す言葉です。

Web業界における商流の例をご紹介します。

1. 広告主→広告代理店→広告制作会社(Web制作会社)
2. 広告主→広告制作会社(Web制作会社)

広告主の予算などにより一概には言えませんが、仮に同じ案件を同じ予算で実施する場合、1と2では制作会社がもらう予算としては、2の方が高くなることはみなさんイメージできると思います。

一般的な考え方としては、広告主から直接発注されることが多い企業の方が大きい予算を扱える可能性が高く、給料も高くなる傾向にあると考えることができます。

ただし、大規模な広告主(大手企業のことですね)と直接取引することが多い制作会社は入社するためにも高いスキルを求められるため、経験が浅い段階で入社することは難しいケースが高いです。(未経験でも即戦力と思ってもらえる過去の経験などがあれば話は別ですが)

市場の需要と供給。企業内の需要と供給。

市場で求められるスキルを持っている人の給料が高くなりやすい事はイメージが湧くと思います。

言い換えると、需要が高くてもスキルを持っている人が多すぎたら給料は上がりにくいです。

Web業界は今後も成長を続くと考えられる業界のため、どの職種も給料を上げやすいと思いますが、現場で働いている身として人気職種であるWebデザイナーは飽和状態に陥っていると感じます。

元々印刷物のデザインをしていた人たちの多くがWeb業界にキャリアチェンジしており、すでにスキルが高い人たちが大勢いるポジションのため、デザインだけをするという職種ではライバルが多いため給料を上げにくいです。

そのため、デザインの業務+αの能力を身に付けている方、もしくはディレクターやエンジニアなどの方が給料の上げやすいのではないかと考えています。

また、市場における需要と供給の考え方と同様に、企業内にも需要と供給が存在します。

例えば、UI/UXが強い会社であればUI/UXデザイナーが豊富にいる反面、エンジニアが少ない可能性が高いため、デザイン面に理解があり、要件定義などもできるエンジニアは給料を上げやすいと考えられます。

アクセス解析やABテストなどでマーケティングなどを行う会社であれば、コンサルタントが豊富にいる反面、Webサイト制作全体のフローを理解して要件定義や進行管理ができる人材は少ない可能性が高いため、Webディレクターは給料を上げやすいと考えられます。

やりたい職種になることを優先する考え方も良いと思いますが、給料を上げていくことを優先する場合、市場の中で需要が高い職種を選択すること。

さらに給料を上げる場合は選択した職種を評価してくれやすい企業を選択することが重要です。

給料の相場感

〜350万円:アシスタントレベル

ディレクター、デザイナー、エンジニアなど職種を問わず、まずはアシスタントのようなポジションを経てキャリアアップをしていくことが一般的です。

アシスタントは、上司からの指示を受けて業務を行うことが中心のため、責任を負うことが少なく、その分給料を上げることは難しいです。

東京近郊の中小企業では、280万円くらいからスタートする会社も少なくないと思います。

〜600万円:メイン担当者レベル

アシスタントを経て、自身が主体となって業務を計画し遂行するようになり責任を負う機会が多くなるメイン担当者レベルになれば350万円を超える給料になる可能性が高まります。

判断を求められる場面でも上長に指示を仰がずに1人で正しい判断をすることができ、一定の成果を出し続けられるレベルを要求されます。

上長に相談しなくても任せられるという状態に到るためには、仕事の知識だけでなく普段の立ち居振る舞いや社会常識など、仕事以外の面でも周囲から信頼される必要があります。

〜800万円:マネージャーレベル

自身の部署やチームを持ち、マネージメント業務を行うようになると600万円を超える給料になるケースが多く見られます。

プレイヤーとして業務を行いつつ、部下の育成計画やモチベーション管理、採用活動などをはじめとする様々な雑務が増えてきます。

マネージャーの業務は適性の有無もあるため、年次を重ねただけでは昇格ができにくいです。

マネージャーになるためには、自身の会社や業務だけでなく、業界の内外に広く目を向けて新しい情報を得ていたり、独自のコネクションによる業務の創出、後進の育成が優れているなど、会社内でも認められる能力が必要となるため、自身の適性に沿ったスキルを伸ばしていくことが近道なのではないかと思います。

まとめ

どのくらいのスキルや経験があれば、いくら位の給料になるのかイメージは沸いたでしょうか。

改めてお伝えしますが、給料は市場における需要と供給、会社内の需要と共有により異なってきます。

あくまでも参考としてご理解いただき、そのうえで、転職の際の判断材料、また現在の給料を見つめなおす際の材料として活用いただければ幸いです。