Webディレクターのaoと申します。
私がWeb業界に転職したのは25歳の時。現在31歳で、Web制作会社でディレクター部門のマネージャーをしています。現在は3社目で、前職はWeb制作会社で営業担当をしていました。
前職では人材コンサルティングのようなサービスも提供していたため、その経験を活かして、現職では採用面接や給与査定も担当しています。
「未経験だけどWeb業界に転職できるのか?」
「仮に転職できても、大した学歴が無いからホワイト企業に勤めることはできないのか?」
といった疑問を持つ方の参考になればと思い、私の経験談をご紹介します。
未経験でもWeb業界には転職ができます
何故未経験でも転職ができるのか
皆さんも実感としてあると思いますが、一見Web業界とは関係がなさそうな業種でも様々なサービスがWeb上で展開されています。
利用端末の移り変わりは勿論あるものの、根本的なWebの技術が変わることはないため、需要が増え続ける業界であることは言うまでもありません。
そのため、需要に対して供給が追い付かないため、未経験人材でも転職がしやすい状況が起こっています。
実際に、Web制作会社が含まれるIT/通信業界の有効求人倍率は5.78(2020年12月時点)となっており、他の業界と比較して非常に大きな数字になっています。
「未経験で転職できることはわかったから、転職に向けて何をしたらいいのか?」という方は私が転職に向けてやっていたことなどをまとめた記事がありますので、良ければご覧ください。
未経験とはいえ準備無しでも転職できる?
未経験で事前に勉強もなく転職活動を行い、採用される可能性があるのは20代前半までではないかなと思います。
20代後半以降で未経験採用される可能性があるとすれば、「未経験でもWeb業界で活かせるスキルを身に着けている」ことが重要だと考えています。
例えば、ディレクターや営業担当として転職する場合、高いコミュニケーション能力や多くの人員を巻き込みプロジェクトを進めていく能力が必要になります。
業種は異なっていても、プロジェクトリーダーとして予算・人員・進行管理をしていたり、営業担当として顧客折衝経験が豊富な方などは、Web業界が未経験でも採用される可能性は非常に高いはずです。
活かせる過去の経験がない場合は?
過去の職歴から活かせそうな経験・スキルがないと感じる方がやるべきことは大きく2点あると思います。
1. 人材エージェントに登録(自分の市場価値を把握する)
2. 制作実績(ポートフォリオ)を作る
人材エージェントに登録(自分の市場価値を把握する)
無料で転職のプロが自分の市場価値を判断してくれます。
自身では「転職できないだろうな」と感じていても、転職のプロから見れば実は活かせるスキル・経験があるかもしれません。
仮に自身の見立て通り、現時点での市場価値は低くても、どのようなキャリアパスを描くことで市場価値を上げられるのか。
直近で未経験転職を実現するためにはどのような努力をすべきか無料でアドバイスを受けられるため、お勧めです。
個人的な経験談として、人材エージェントは複数利用する方がメリットが多かったです。
人材エージェントによって取り扱っている求人が異なり、担当者によっても求人を扱っている企業の理解度が異なります。
そのため、多くのエージェントと接した分だけ、色々な選択肢が増え、自分に適した判断ができるようになります。
制作実績(ポートフォリオ)を作る
まず「ポートフォリオ」とは、自身がどのくらいの制作スキルがあるのか証明するためのものです。
「仕事としての実績がないと制作実績とはよべないのかも」という方は、自身でハードルを上げすぎなくても大丈夫です。
未経験者の場合は実績がないため、架空の施設のWebサイトやデザイン等を制作してみたりすることでも、ポートフォリオとして充分活用が可能です。
「そもそも、どのように制作するのかわからない」という方は、独学でWebサイト制作の方法を学習したほうが良いです。
未経験者が学ぶ方法として、以前は教室型のスクールに通う方法が一般的だったと思います。ただし、高額な授業料があったり実際に通ったりと、仕事をしながら転職を目指すにはハードルが高い印象がありました。
それが今では、オンラインサービスを利用して自宅に居ながら効率的に、そして少額で学習ができます。
スクール毎に様々な特徴がありますので、自身に合ったサービスを見つけてみてはいかがでしょう。
Web業界は実力主義社会。仕事ができれば学歴なんてほとんど関係ありません。
私は高校を卒業してから大手製造メーカーの工場に勤務していました。
全国に社員が数十万人いる大きな会社でしたが、年功序列で1年間で数千円の昇給。
そして、高卒入社と大卒入社では給与のレンジが根本的に異なりました。
仕事でいくら結果を出そうが、評価をされようが、覆ることがない大きな壁を感じていました。
それに比べて、Web業界は実力で評価してもらいやすい業界だと実感しています。
もちろん、転職の際に学歴で足切りされることはあると思いますが、最近は大手企業でも実力を重視した採用活動が増えたと感じます。
Web業界は比較的歴史が浅い業界で、求められる技術も日々新しくなっていくため、長期雇用で社員を育て上げてあげていく考え方より即戦力人材であることの方が重要なため、学歴による足切りよりも実力重視となります。
そのため、仕事ができれば学歴など関係ない場合がほとんどです。
実力社会の中で、年収を上げるために私が取り組んだことを記事にまとめましたので良ければご覧ください。
未経験から働き始めて何年くらいで仕事ができるようになるか
「仕事ができるようになる」の定義を周りの指示を仰がず、ある程度のことが自分自身で判断できるようになるとした場合、私の場合は3年目くらいからでした。
Web業界の中でも会社によって業務内容が異なり、プロジェクトの規模・期間によっても様々なので一概には言えませんが、はじめの1年は上司や先輩の真似をして必死になって追い付こうと努力すれば、2-3年目で少しずつ花開いていくものだと思います。
仕事ができるようになると、次に給与面を充実させていきたい、裁量権のある立場になりたい、など次の目標が色々と見えてきます。
未経験の段階で、はじめから何もかもを望んで転職をすることはできませんが、働き始めればこちらのもの。着実に実力をつけて次のステップに進んでいきましょう。
そもそもWeb業界にはどんな仕事があるのか?私がしているWebディレクターといった仕事はどんなことをしているのか?については別記事にまとめていますのでご覧ください。